言葉かけ実践力検定R ・投稿日:2026年10月11日
AIを使った新しい労務相談方法⑰「今後の専門家の業務」
質問(現場の視点)
経営者が自分で3つのAIに聞くのが当たり前になったら、専門家に何が求められますか?
Chat先生の回答(AI)
経営者が自分で3つのAIに相談する時代には、専門家に求められるのは、AIより多くの答えを知っていることではなく、回答を見極め、経営者の判断を支える力だと考えています。私は、専門家の価値が「答えを提供すること」から「判断の根拠を確かめ、説明すること」へ移っていくと思います。
これまで、法律の知識や情報を調べることは、専門家の重要な仕事でした。しかし、AIが進化すれば、経営者自身が複数の回答を比較し、対応方法を検討できるようになります。
そのとき、専門家がAIと知識の量や回答の速さを競っても、十分な差別化にはならないでしょう。
私は、専門家に必要な力は3つあると考えています。
第一に、AIの回答が実際の事実関係に合っているかを確かめる力です。一般論として正しくても、相談企業に当てはまるとは限りません。
第二に、法律上の問題と経営判断の問題を区別し、必要に応じて回答を補正する力です。
第三に、経営者が納得して選択できるよう、判断の理由とリスクを説明する力です。
実際に、顧問先の経営者がChatGPTの回答を印刷して持参された際、私は回答を確認し、法律の根拠と運営上の助言を伝えました。経営者は、専門家に判断を後押しされたことを喜んでいました。
この経験は、AIが回答を用意する時代にも、専門家にできる仕事があることを教えてくれました。
私は、AI時代の専門家には「確かめる力」「補正する力」「後押しする力」が求められると考えています。
さらに、その判断の過程を記録し、後から説明できるようにすること。それが、経営者から選ばれ続ける専門家の条件になると思います。
(特定社会保険労務士 小山田政義/AI労務デザイン室)