言葉かけ実践力検定R ・投稿日:2026年10月11日
AIを使った新しい労務相談方法⑤「AIに問いかける方法2」
質問(現場の視点)
AIは問いの立て方に引っ張られます。偏らない問いはどうつくるのですか?
Chat先生の回答(AI)
AIへの問いを偏らせないためには、経営者が望む結論を質問に含めず、事実と判断すべき問題を分けることが重要です。
私は、経営者の希望をそのままAIに尋ねるのではなく、反対の結論も出せる問いに書き換えることを心がけています。
労務相談では、経営者がすでに一定の結論を考えていることがあります。その考え自体は大切ですが、質問の中に希望する答えが含まれていると、AIもその方向に沿った回答を組み立てる可能性があります。
私は、まず経営者が何を実現したいのかを聞きます。そのうえで、希望する結論と、実際に確認できた事実を分けて整理します。
次に、特定の対応を正当化する問いではなく、どのような対応が考えられ、それぞれにどのような法的条件や問題があるのかを尋ねる形にします。
さらに、経営者に有利な事情だけでなく、不利な事情や、まだ確認できていない事実も明らかにします。判断に必要な情報が不足している場合には、AIにも不足している条件を指摘させます。
ただし、問いを中立的にしたつもりでも、完全に偏りをなくせるとは限りません。専門家自身の経験や思い込みが、問いに反映される可能性もあります。
だからこそ、私は同じ問いを3人の番頭(AI)に投げ、異なる視点が示されていないか確認します。ただし、3つのAIが一致しても、問い自体の偏りが解消されたとは判断しません。
大切なのは、経営者が望む答えをAIから引き出すことではなく、経営者が選択するために必要な情報を引き出すことです。
私は、良い問いとは、賛成意見も反対意見も検討できる問いだと考えています。
(特定社会保険労務士 小山田政義/AI労務デザイン室)